町クラで、自分の“好き”が社会とつながる

「まちづくり × マインクラフト × 学び」
「町クラ」は、実際の地域をマインクラフトで再現しながら、地域の魅力を再発見し、活性化を目指すプロジェクトです。
EuLa通信制中等部では、この町クラを中学生たちのマイプロジェクトとして実現。
リアルとバーチャルを行き来しながら、自分の「好き」を活かせる学びを広げます。
マインクラフトは「サンドボックス」というジャンルのゲームです。
サンドボックス――つまり、砂場遊びのように、なんでも自由に創れるゲーム。
その“自由さ”にこそ教育の可能性があると私たちは考えました。
単なる「マイクラでの授業」にとどまらず、地域や社会とつながる“実践の場”として活用する。
それが、「町づくり」と「クラフト」を融合した教育プロジェクト――『町クラ』です。
まるで砂場遊びのように、建物をつくったり、オリジナルキャラクターのアイデアを生み出したり、
近くの人と一緒に世界を作り、出来上がったもので遊ぶ。
そんな一つひとつの“遊び”が、町クラではリアルな商店街や地域課題とリンクした“挑戦”になります。
町クラは、生徒一人ひとりの「得意」や「好き」が詰まったおもちゃ箱。
その中から生まれたアイデアを、実際の社会で試し、発信し、成長につなげていける場所です。
実在の地域をマインクラフトで再現
町クラでは、実在の地域――たとえば岐阜県・柳ケ瀬商店街――を舞台に、生徒たち自身の手でマインクラフトの中に“もうひとつのまち”をつくりあげました。
現地を訪れて、地元の人の話を聞き、お気に入りのお店の看板なども細かく再現。
建物の位置や通りの幅もマッピングしました。

リアルなまちの魅力を、バーチャルの世界にもう一度つくり出す。
それはまさに、「学び」と「遊び」がつながる体験です。
オンラインとリアルを行き来する、ハイブリッドな学びの場。
町クラの魅力は、活動がマインクラフト内にとどまらないこと。
仮想空間での建築や企画だけでなく、実際の地域に足を運び、地元の人たちと出会い、リアルイベントを自分たちでつくり上げていきます。
たとえば兄弟校の明蓬館高等部では、柳ケ瀬でマイクラで再現した街を案内する「バーチャルまちあるき」や、名産品の紹介・雑貨販売・ミニゲーム体験など、地域の方々と協働したリアルイベントを開催しました。

「オンラインで準備し、リアルで披露する」
その循環の中で、子どもたちは学びに手応えを感じ、自信とつながりを得ていきます。
EuLaでもこの学びと活動を取り入れていきます。
EuLaだからできる、「好き」を起点にしたまちづくり
町クラでの活動は、ただの遊びではありません。
マインクラフトを通じて地域の歴史や文化に触れたり、自分の得意分野を活かして仲間と協働したり。
それはまさにEuLa通信制中等部が大切にする「個性」と「好奇心」から始まる学びそのものです。
EuLaでは、一人ひとりの「好き」や「得意」を尊重し、それを深める学びのしくみがあります。
誰かに合わせるのではなく、自分だけの学び方で、自分のペースで、社会とつながっていく。
そんなEuLaだからこそ、町クラのようなプロジェクトが自然に根づいていくのです。
町クラで目指すこと
①自分の好きを見つける
何が好きなのか、どんなことにワクワクするのか――。
町クラでは、マイクラでの建築、動画編集、リサーチ、デザインなど、さまざまな活動を通じて「これ、面白い!」と思える瞬間に出会えます。
正解のないまちづくりの中で、自分の得意や好奇心に気づく。
それが、自分だけの学びの第一歩になります。
②先生や生徒たちと新しいことに挑戦できる
「やったことないけど、ちょっとやってみたい。」
そんな気持ちを、先生や仲間が全力で応援してくれるのが町クラの空気です。
ミニゲームづくりに挑戦したり、SNSでの広報活動にトライしたり、みんなで試行錯誤しながら前に進みます。
一人ではできないことも、仲間とならきっとできる。それが挑戦の楽しさです。
③新しい自分を見つける
「人と話すのがすごく苦手だったのに、お店の人に取材できた。」
「不安だったけど、やってみたら楽しかった。」
町クラを経験した生徒たちは、みんな驚くほどの変化を遂げます。
やってみないとわからない自分が、たくさん眠っている。
その新しい自分に出会える場が、町クラです。
④オンライン上から始まる人との繋がり
離れていても、一緒に町をつくれる。
町クラは、マインクラフトというバーチャル空間で出会った仲間と、リアルでもつながっていけるプロジェクトです。
「会ったことがないのに、いつのまにかチームになっていた」
そんな関係性が、オンラインから自然に広がっていきます。
新しい世界、新しい仲間との出会いが待っています。
EuLa通信制中等部だからできること
EuLa通信制中等部には、発達特性や多様な背景をもつ子どもたちが、それぞれのペースで学べる環境があります。先生や仲間とともに、自分の「得意」や「好き」を起点に、リアルとバーチャルの世界で学びを深めることができます。
たとえば、
- 自分の得意なゲーム操作や建築スキルを、地域活性の活動に活かす
- 好きなキャラクターやモノを、自分の手でプロデュースして展示・発信する
- 気になる街の名産や文化について、自ら調べて研究レポートにまとめる
- 地域にあるリアルなお店や風景を、マインクラフトで丁寧に再現して紹介する
こうした活動が、すべて学びとして認められ、尊重されるのがEuLaです。
「好き」と「社会」とをつなぐ体験を、ここから始めましょう。