発達特性のある中学生へ――生徒のための家庭学習環境の整え方

困難の原因は環境にあるかもしれない
ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)など、発達障害のある子どもたちは、それぞれ異なる特性を持っています。
中学生になると、学習内容の抽象度やスピードが増す一方で、「わからない」と言い出しづらい空気、集団に適応することを前提とした環境に、困難を感じる子が少なくありません。
EuLa通信制中等部では、こうした発達特性のある生徒が、自分のペースで、自分らしく学べる環境を提供しています。
ここでは、EuLaの特長をふまえて、家庭学習をどう支えていけるかを考えてみましょう。
発達特性を理解する――まずは「困りごと」を特性として見る
「怠けている」「甘えている」ように見える行動の裏には、脳の働き方の違いがある場合があります。
- ADHD:集中が持続しない、気が散りやすい
- ASD:予想外の出来事や音・光などへの過敏さ
- LD:読み書きや計算など、特定のスキルにだけ困難がある
EuLaでは、支援員やコーチがSNEC® Method(発達障害のある生徒を支える独自の支援アプローチ)に基づいて、お子さんの特性に寄り添いながら学習をサポートします。
物理的な学習環境の整備――集中しやすい空間をつくる
家庭学習では、安心して集中できる空間づくりが大切です。
- ADHDの子:視界に入るものを減らし、壁に向けたシンプルな学習スペース
- ASDの子:音や光への刺激に配慮し、間接照明やノイズキャンセリングも活用
- LDの子:読みやすい大きめのフォント、カラーフィルター、補助教材の導入
EuLaでは、メタバース空間という「他者から見られず、自分らしくいられる」学習空間を提供しており、感覚過敏や対人不安のある子どもたちにも最適です。

学習方法のカスタマイズ――できないより、「できた」を積む工夫
発達特性のある子にとって、学習のやり方は一つではありません。
EuLaでは、学習教材「デキタス」を使用し、反復・先取り・戻り学習が自由自在。
自分のやり方で「わかる」を重ねることで、自己効力感が育ちます。
ICTツールを味方に!「できるようになる」ためのデジタル支援
- テキスト読み上げや音声入力ツールで、苦手を補う
- カレンダーアプリなどで予定の可視化、見通しをつける
- マインドマップやホワイトボードで、頭の中を整理する
EuLaでは、こうしたICTツールを積極的に活用しており、学習そのものより、学ぶための工夫にこそ力を入れています。発達特性を持つ生徒の多くが「やり方を変えたらできた」と実感できる環境です。
心の安全があるから、挑戦できる
「間違えても大丈夫」「そのままのあなたで大丈夫」
EuLaの学びは、心理的安全性を何よりも大切にしています。
- 活動はすべて任意参加(適宜カメラ・マイクオフもOK)
- ホームルームでの声かけや、1on1面談でこまめなサポート
- 探究的な学び(マイプロ)で、「好き」が自信になる経験を積む
「やらされる」から「やってみたい」へ。
EuLaでは、小さな成功体験の積み重ねが、やがて自立の芽になります。

家庭と学校、専門家が連携してサポート
EuLaでは、発達特性を持つ生徒のために、IEP(個別教育支援計画)に準じた学習支援をチームで行っています。
- 担任(教員)+支援員+心理カウンセラーによる三位一体の支援体制
- 保護者との定期的な面談・記録共有
- 必要に応じた在籍校への連携や書類提供(出席扱い対応含む)
「家庭だけでは難しい」悩みに対して、学校が伴走者になることがEuLaのスタンスです。
発達特性があっても、学びをあきらめなくていい
発達障害のある中学生が、「自分の力でできた」を実感できる場所は、きっとあります。
EuLa通信制中等部では、子どもの「得意」を活かし、「苦手」を補い、「安心できる学び方」を一緒に探していく学校です。
家庭でのサポートと、学校側の柔軟な環境が重なれば、
「勉強=苦手」から、「学び=たのしい」への変化はきっと起こります。
ご興味のある方へ
EuLaでは、体験入学・オンライン個別相談を随時受け付けています。
お子さんの特性や学び方に不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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