「不登校離職」という見えづらい現実

コラム

― 子どもの不登校が親のキャリアを止めるとき ―

「仕事を辞めるしかなかった」母たちの声

「小学生の息子が学校に行けなくなってから、私は正社員を辞めました」
「在宅勤務を希望したけれど、会社には受け入れてもらえなかった」
「家にいないと不安定になる子どもを一人にはできなくて…」

子どもの不登校をきっかけに、仕事を辞めざるを得なかった保護者の声は後を絶ちません。
特に未だ母親が、学業サポートや精神的な見守りの主たる担い手となることが多く、自分のキャリアを諦める「不登校離職」について、私たちは20年以上前から問題視してきました。
最近では不登校児童の増加も相まって、不登校離職という課題の重大さがじわじわと広がっています。

子どもの「学び」と引き換えにするもの

不登校になると、登校刺激が逆効果になることも多く、家庭内での学習支援や生活サポートの重要性が増します。しかし、それは同時に保護者に大きな負担をかけることになります。

「この子の将来を思えば、私がそばで支えるしかない」
そんな覚悟の一方で、親自身の時間、経済的自立、そして将来設計が、静かに損なわれていくのです。

「不登校は子どもの問題」とされてきた社会の壁

「学校に行かない」=「普通ではない」「許されない」という見方が根強く残ってきた日本社会。
10年ほど前から不登校は問題視してはいけないという見解も広がってきて現在では多くの不登校児童が、登校を強制させられることはなくなりました。
ただ、不登校の子どもとその家族に対して、まだまだ社会からの孤立はつきまといます。
公的な支援も「子ども」を対象とするものが中心で、「親」のキャリアや生活への影響については、ほとんど語られることがありません。

しかし、不登校は「家族全体の問題」であり、支援の視野もまた、家族単位で広げていく必要があります。

EuLa通信制中等部という新たな選択肢

こうした中でぜひ頼っていただきたいのが「EuLa通信制中等部」です。
2025年4月に開校したこの中等部は、メタバース空間での学びを主軸とする、まったく新しい形の通信制の学び場です。

チャットやアバターでの参加が可能なため、人との接触に不安を持つ多くの不登校児童でも安心して学びを継続できます。
また、教科型学習のサポートはもちろん、個別面談や自学支援を通して個別最適化された「好き」を強みにした学びのサポートなど、従来の学校以上の多様な学びが保障されているのが特長です。

親の働き方を「止めない」学びの場

EuLaのメタバース空間は、子どもが自宅にいながら学校生活を送れるという点で、保護者の就労に大きな自由をもたらします
常に隣にいなくても、子どもは安心して学び、必要があれば支援員と1on1で相談もできる。だからこそ、母親が「自分の働き方」を手放さずにいられるのです。

また、家庭の中だけで子どもの学びを完結させなくて済むため、家庭の緊張感や孤立感も和らぎます。子どもと社会をつなぐ「第三の居場所」として、しかもどんな地域からもアクセスできるメタバース上にEuLaは機能しているのです。

子どもの未来と、自分の未来を同時に描くために

「子どもが安心して学べる環境を選ぶこと」
それは、親が自分自身の人生も大切にするための第一歩でもあります。

学校に行けないという現実の中で、家庭だけがすべてを担うのではなく、社会の新しい選択肢としての教育を、もっと広く知ってもらいたい。
EuLa通信制中等部は、そんな時代の要請に応える学びの場です。

「不登校だから、親が仕事を辞めるしかない」
そんな常識を、私たちは変えていきます。

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