【ゆうらリズム】子どもが中学高校生時代の闇を生き抜くために! 

コラム

明蓬館高校、アットマーク国際高校の全国各地の学びの場に連日さまざまな事情や動機を持つ保護者が入学相談にお見えになっています。

私を直接指名され、予約される方には私も応対させていただいています。

入学相談に接していると、明るく、しかし芯の強い方だと思う保護者がおられます。

こんな方もおられました。

女の子も育てるのに難しさがあったが、男の子はまったく手に負えない感がありますね、ということを話されました。

女性とは違い、男性社会は縦社会だといわれます。

縦の系列にどうしても関心が向かうのはそれだけ支配欲、操縦欲の強い人が女性よりも男性のほうが幾分か多いからにほかなりません。

そんな中で、自己肯定感が旺盛になる子の陰で、自己肯定感が少なくなってしまう子が出来てきます。

それでいてそもそも能力にそれほど差があるわけではありません。

局面が変われば縦構造も変わるのです。

プライドは顔を出す機会を絶えず探っているのです。

思春期特有の成長ホルモンの暴走が中学生時代から始まります。

高校にかけて親はわが子の不機嫌さと無口さに付き合い、付き添っていかなければならないのです。

わが子が小さい頃をつい思い出します。

一家で遊園地や行楽地や出かけていた日がなつかしく思い出されます。

笑顔と笑い声に満ちていた家庭がどうしてこんなに静かな落ち着いた風景になってしまったんだろうと思う事もあるでしょう。

このお母様は、どんな苦しい事やつらい事でも人ごとのように笑い飛ばす方でした。

しかしお話をしていく中で、実際にはそうではない繊細な気遣いの方でした。

子育ての長い闇をくぐり抜けてきた強さが感じられます。

「一人ひとりの子どもの中にある、善性をどこまでもどこまで信じるようにしてきました」

「本人の言う言葉や一挙手一投足に惑わされるのではなく、”本当は良いもの正しいもの明るいものを追いかけていきたい”という気持ちがあると信じ、伸ばしていくようにしてきました」

「つらいのは私たち親ではなく、子どもですから」

そんな話の中に、わが子が中学高校生時代の闇を生き抜くための、親としての生きた処世訓が含まれているように思いました。

日野 公三 EuLa通信制中等部 統括ディレクター
      明蓬館高等学校 理事長

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