【ゆうらリズム】脳は暗示にかかりやすい

コラム

「疲れた」の代わりに、「燃焼した」「充実していた」「やりきった」と言う。

学校という場で、「お疲れ様」という言葉を安易に習慣化させるのは怖い。

学ぶことが喜びや成長感でなく、苦役であり、対価や代償を想起させる潜在心理を生むことになる可能性がある。

「退屈だ」の代わりに、「今日は骨休めできる」「体を思い切り伸ばせる」「今日は何も考えないようにしよう」と言う。

「失敗した」の代わりに、「おかげで次に同じことをしなくて済む」「大きな教訓を得た」「ここで気づけてよかった」と言う。

ちょっと言葉を工夫するだけで自分の脳が傷つかなくて済む。

くれぐれも語尾を否定語にしないようにする。

他人への否定語は相手はおろか自分の脳にも大きなダメージを与える。

特に、子どもたちの脳機能を委縮させる。

思うこと、口に出して言うことで「自我」に良い暗示を与える。

「自分」と「自己」と「自我」はそれぞれ別物だが、すべてに暗示をかけるようにすれば、時に一歩後退、二歩前進しながら、渦巻きながら斜めらせん状に成長発展していく。

自分の脳は暗示にかかりやすいのである。

矢印