【ゆうらリズム】「不登校」―業界が変われば「不購買」

コラム

不登校という概念がいわば市民権を得ている国は日本をおいてほかにない。

業界が変われば、「不購買」「不購入」。

まさか、ショッピングモールの人たちがそれらの人を「不購買者」とか「不購入者」とは言わないだろう。

われわれが精魂傾けて上げ膳据え膳でつくった学校教育サービスを受けないとはなんたる「不届き者」というニュアンスが背景にある。と私は考えている。

学校教育を聖域と過信し、一般常識から逸脱していることに気付かない慢心が存在している。

学校教育関係者の一人として本当に申し訳ないと思う。

購入されないサービス、それは選択しない側、購入しない側が悪いのではなく、提供する側の心がこもっていない、あるいはサービスそのものが悪いというのが道理。

業界変われば、売り手が悪い、のひとことでかたがつく。

他業界であれば、店舗まで来れない顧客には出張販売、通信販売という手段がある。

学習が中断、遅滞している実態があればただちにお詫びの気持ちを持って代替手段を講じるのが学校教育関係者の良心であり、職業的倫理である。

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