【ゆうらリズム】書評『苦しかったときの話をしようか』 

コラム

こんな大事なことを、私はこの本の、この、けた外れに凄い一文に出会うまで分かっていなかった!
この本に出会えて私の人生は幸せだと思える。

後ろは一切振り向かなくていい。
君自身の人生を充実させるために何が必要か、それだけを考えながら前に進めば良いのだ。
もう親の期待とか、親孝行とか、そんなことも一切考えるな!
小さな手で思い切り薬指を握ってくれたあの瞬間に、君の一生分の親孝行はもう十分に済んでいるのだから。
君たちが生まれる前に、どうやって生きていたのかが思い出せないくらい、私は幸せだった。
君たちが生まれてきてくれたおかげで、二十数年間もの時間を共有してくれたおかげで、この世界の誰よりも私は楽しくて幸せだったのだから。
『苦しかったときの話をしようか』 森岡 毅 著(ダイヤモンド社刊)

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