【ゆうらリズム】子どもが学校に行きたくなくなった時

コラム

学校に行きたくない、背景を探ってください。

学校に行きたくない、背景を探ってください。
あるいは日頃から探ってみてください。
聞かれたくないことを聞かれるとなおさら気持ちが塞がれます。
「なんで・・・」「なぜ・・・」
という質問は子どもからすると親や大人の価値観が透けて見えるので、責め口調に映りがちです。

「学校のどこだったらいられる?」
「学校のどんな時間だと楽しい?つらい?」
「どの先生が好き?」
なるべく楽しいことが思い浮かべられるような、体温が上がるようなコーチング的な質問を心がけてください。

否定形の声かけをしない

「・・・しないとダメ」といった語尾が否定形に終わるものもなるべくなら避けてください。
「ちゃんと」「きちっと」「しっかり」という身体言語もなるべく避けた方がいいでしょう。
学校に行きたくない時が続くと、一つひとつの言葉に神経質になります。
なんとかして学校に行かせたいという大人の心理をすぐに読み取ってしまいます。

そうするとこわいことは、親が、つらいことや不安なことを打ち明ける対象でなくなることです。
言葉に出せる対象が少なくなることは心が塞がることにつながりやすくなります。
子どもの気持ちが落ち着いて話し合える関係性を保ち続けてください。
学校に行ってくれないと親もつらい、困ることは色々とあるでしょう。
それはよくわかりますが、この時こそ親子の絆が深まる時です。

「長い人生の中で、若い時に挫折を経験した人は強い」
「これが年取ってからの挫折でなくてよかった」
と思うくらいでいいのです。

親ができること

前に進むエネルギーが極端に低下して、家から、あるいは部屋から出られなくなった時、いろいろなケースを想定して、親から情報収集に動き始めてください。
適応指導教室、個別級、オルタナティブスクール、フリースクール、オンラインフリースクール・・
発達の課題などがあれば特別支援級、通級指導学級などの選択肢がわかり、情報が入手できるでしょう。
中学の教育課程を知る通信制高校の中には中等部も誕生しています。
EuLa通信制中等部のように、在籍する中学校との連携を図っているところも出ています。
海外にはあるが日本にはまだない、通信制の小学校や中学校を目指す先進的な通信制中等部です。
また、市町村によっては、校内フリースクールも開設されるようになりました。
学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)も全国各地に生まれています。
不登校の解決に大きく前進するはずです。

不登校は問題視しない

魅力のないショップにはお客が来ないように、子どもたちが来たがらない学校には魅力がないはずです。
学校のせいにすれば良いだけです。
欧米の多くの国には不登校という概念はありません。
義務教育=就学義務ではないからです。
子どもの持つ学習権を守る義務が大人にあるという概念が多数を占めます。
本来の義務教育とは、子どもたちの学習権が保障される“義務”をあらわします。
前向きな思考の過程には、時として単純化が必要です。
くれぐれもわが子を問題視しないで下さい。
人と比べるのも、よその家庭と比べるのもなしです。
母親であるご自身を責める必要はありません。

ぜひEuLa通信制中等部で、お子様が自分だけの学びに気付く瞬間に立ち会ってみてください。
不登校になると悪いことばかりでなく、暗闇の向こうに青空が見えてきたときの喜びは格別のものがあるはずと、今から楽しみにして臨んでください。

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