【ゆうらリズム】ワイワイガヤガヤこそが新しい業界が生まれる条件

コラム

その昔、東京・青山のアスキーという会社に行った時のこと、外の非常階段のところで若い人が手すりにもたれて寝ていた。

聞くと不眠不休で働いてるからしようがないんだと。
疲れようと何しようと仕事が楽しいんだから仕方がないんだと。
私が勤めたリクルート社も昼夜なく働く人たちで溢れていた。

仕事の中に遊びがあり、遊びの中に仕事があった。

私たちの学校運営法人も1999年の創立期は365日休みなく働く職場で、仕事の合間に飲み食いし、みんなでワイワイガヤガヤと躍動していた。

今後その産業が伸びるのかは今の大人たちが理解できないかもしれない。
それは既成の常識や自らの成功体験が邪魔をすることがあるから。

子どもたちが主体的に選べるよう、大人たちは情報を提供し、理解の姿勢を示す、という姿勢が望まれる。

自分が好きなことに打ち込んでみて職業適性、コーリング(天職)がわかる。

好きな人たちが集まってきて、結果としていまのゲーム産業のように大きな産業が生まれてくるのである。

ホンダにしろソニーのように、やんちゃの大将のもとに個性や異色が集まってきていつのまにか大きな会社になることがある。

ワイワイガヤガヤこそが創造性溢れる風土の条件である。

その本質はというと
セルフコミットメント(自己選択)。
ディレギュレーション(規制緩和)。
エンパワーメント(権限委譲)。

これからは、自分で学習テーマをつくれる人が職場においても社会においても求められる。

よく教育された人間ではなく、よく学習できる人間こそが立役者になるとつくづくそう思う。

自分こそ主役と思えて、やらされ感のない挑戦者が多い組織こそが人を惹きつけ、顧客をも惹きつけるのである。

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