【4月度・活動報告】一週間の体験入学を終えて

活動ブログ

EuLa通信制中等部では、メタバースでの「居場所づくり」と「学びのスタイル」を実際に体験してもらうために、5日間の体験入学を行いました。
この体験期間中、参加した生徒たちは、自分自身で1週間の予定を立てながら、「デキタス」や「特別講座」、「マイプロ(探究学習)」に取り組んでいます。
最初は不安や緊張もあった様子でしたが、日を追うごとにそれぞれのペースで環境に慣れ、少しずつ自分らしさを発揮していく姿が見られました。

◎参加体験生の「はじめまして」

初日は、メタバース空間での動き方やEuLaでの学びの仕組みについての説明が中心となりました。
「声を出す」ことに不安を感じていたり、まだ慣れない環境に緊張していた生徒もいたため、この日はアバターの動きやスタンプ、リアクション機能を使っての反応が主でした。

それでも、それぞれが自分なりに空間に参加しようとする姿勢があり、EuLaが大切にしている「声が出せなくても、ここにいていい」という安心感が、ゆるやかに広がっていきました。

◎特別講座

期間中には「AI初級講座」も開講されました。当初は基本的な使い方からスタートしましたが、参加生徒の興味や理解度に応じて内容がどんどん深化。
AIを使ってゲームをつくる実践的なプログラムでは、工夫を凝らし、ゲームを改良したり、講座担当の先生と対話が生まれプログラムを改良していき、非常に対話的かつ創造的な時間となりました。

「初めて知った!」「自分でもやってみたい!」という前向きな声も多く、興味を起点に学びを深めるEuLaの学び方が、しっかりと根づいていく様子が印象的でした。

◎マイプロ

EuLaの特徴のひとつである「マイプロ」にも挑戦しました。
すでに「自分の好きなこと」がはっきりしている生徒は、自ら目標を設定し、意欲的に取り組む姿を見せてくれました。
一方で、「好き」が定まっていない、もしくは発表に疑問を持つといった生徒もおり、最初はなかなか前に進めない様子も見られました。

それでも、支援員との対話を通じて自分の内側を見つめ直し、少しずつ「これならやれそう」というテーマやアプローチに出会っていきました。
自由度の高い学びには、戸惑いや迷いが伴うこともありますが、それすらも「学びの入り口」として肯定されるのがEuLaの魅力です。

◎自分で進める「デキタス」

EuLaの学びの基本となるのが、学習動画教材「デキタス」です。体験生たちは、初日に立てた学習計画をもとに、各自のペースで学習に取り組みました。

「この時間は社会を進めよう」「ここでは数学を」など、内容や教材を自ら判断して切り替えながら学んでいく姿は、まさに「自律した学び」の第一歩。
また、毎時間の終わりには「ふりかえり」の時間を設け、自分の学習を内省する習慣づくりにも取り組みました。
小さな成功体験の積み重ねが、学習意欲を静かに後押ししていたように感じます。

◎最終日への変化

最終日が近づく頃には、生徒たちに大きな変化が表れ始めました。
最初は声を出すことに躊躇していた生徒も、プライベートな空間では自然と会話が生まれるようになり、支援員とのやり取りにも笑顔が見られるように。

特に印象的だったのは、水曜日の「自学・自習」の日にも関わらず、自主的にメタバースにログインし、マイプロに黙々と取り組む姿があったこと。
さらに、「信号機アイドル」と名乗る新たなグループが生まれるなど、アバターを通じた遊び心ある交流も生まれていました。
数日間という短い期間でも、安心できる環境の中では、つながりや個性が芽吹いていくことを実感しました。

◎保護者・生徒の声(一部抜粋)

実際に参加された生徒や保護者からは、以下のような声が寄せられました。

  • 「先生と話すことがとても楽しかった」
  • 「マイプロ制作が楽しかった」
  • 「体験期間は生活サイクルが整うように頑張った」
  • 「学習へのハードルが低く、取り組みやすかった」
  • 「学習内容や方法の相談には不安が残るが、今後支援員との関係を深めていく中で向上していってほしい」

一人ひとりが感じた「楽しさ」や「不安」。どちらもEuLaでの学びを深める大切な種です。

◎今後の可能性

今回の体験入学を通して、安心・安全な空間の中で、肩の力を抜いて学びに取り組む姿が多く見られました。
それぞれの興味関心に寄り添いながら、自分のペースで学んでいくEuLaのスタイルが、少しずつ参加生徒たちに届いていることを実感できる1週間となりました。

EuLaでは、今後も定期的に体験入学を実施予定です。
「ちょっと気になる」「話だけでも聞いてみたい」そんな方は、まずは個別相談からお気軽にご参加ください。

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