【ゆうらリズム】過去はどんな人でも変えられる

コラム

「過去は変えられない。未来は変えられるけれども。
他人を変えるのは容易ではない。自分を変えるのは簡単だ。」

コーチングでよく耳にし、目にする言葉だ。
でも、私は過去こそ変えられると考えている。
履歴書を偽造するの?と勘違いされるかもしれない。
イチロー、大谷翔平などトップアスリートは、試合のミスや負けた試合をこう評価する。
「今日の敗戦は得るところが大きかった」
「これからチェックするべき点が明確になった」
「どうすれば失敗するか、今わかったのは大きい」
そういった表現を用いる。
彼らは語尾や文末にネガティブな言葉を用いない。
自分の脳をポジティブな言葉で洗脳しているかのよう。
私は、お疲れ様という言葉が一番嫌いだ。

まさか英語で他人に対して、
You are tired,You know.
You must be tired.
というだろうか。
Are you all right?
See you tomorrow, bye.
だと「お疲れ様」のニュアンスに比べると、ポジティブだ。
Good job!今日はいい仕事をしたね。と言われるとどんなに嬉しいだろう。
勉学をすれば、仕事をすれば、スポーツをするたびに「お疲れ様」と言われ続ければ、それらは労役となり、生きるエネルギーを得る対象とはならないだろう。
今でも「お疲れ様」と言われるのにすぐに反発して「いいえ、疲れてません」「いいえ、まだまだです」と言い返したくなる。
声に出して反発こそしないが、受けたマイナスの波動をおまじないで振り払う。
愚者は成功からのみ学び、普通の人は経験から学ぶ。
はたして賢者は過去、歴史から学ぶ。
これは私の造語だ。
過去、歴史とは、成功/失敗の原則の宝庫である。
過去をとらえ直し、再評価する。
きびすを返して、思い出したくない過去にも近づき、向かい合えばきっと私たちは賢者になれそうな気がする。
たとえ紆余曲折はあろうとも。

矢印